電信柱にゲロを吐くな

家から駅までの道のりにゲロが現れて2日経過しました。

ヤツは金曜夜遅くに現れ、毎朝毎夜俺の目に飛び込んできます。もう最悪なわけです。ちょっと白めでニラ様の野菜が混じってるヤツが俺の脳へダイブしてくるわけです。どれだけ天気が良くて、素晴らしい音楽を聞きながら駅へ向かっても気分を台無しにされ、腹を空かせ今夜の献立を妄想してもかき乱してくるわけです。吐き気もないのに催され、こうして文章に起こしている間にも苛ませるわけです。

加えてヤツは電柱の根本に着地しています。少しこじんまりとした、だけど人通りのある、「え?うちが雪かきするの?ここは隣の山田さんでしょ?」みたいな電柱の根本に陣取ってるわけです。

吐いた人は「誰の家の迷惑にならない位置に吐こう!」って悪いことするなりに考えて吐いたんだと思います。いやこれ最悪だから。それで罪悪感軽くしてるのかもしれないけど、悪手だから。

 

仮にこのランディングポイントを山田家ー田中家不可侵領域とします。この領域を清掃する義務があるのはどちらの家にあるでしょうか?

 

正解は「どちらの家にもない」です。これは由々しき事態ですね、山田さんの敷地内にぶちまけられていたら、山田さんはブチ切れながら片付けますが不可侵領域の掃除は絶対しません。吐いた人の「事なかれ主義」が垣間見えます。

こうした事象の連鎖が近隣住民のSAN値を削るわけです。いやもう最悪です。吐くまで飲むなよ。てか店のトイレで吐いてこいよ。なんで店出て夜風にあたって吐くんだよ。

電柱に手ついてゲロゲロゲローって、靴汚れるやん、口うがいできんやん、涙ふけんやん、金曜だからってノミすぎんなよ。

てかここまで愚痴って片付けない俺なんなんだよ、猫が食べるの待ってるのってヤバすぎでしょ。って書きながら自己嫌悪してる。

 

都会では人が多すぎるあまり、隣人に無関心です。ゲロに、ゴミに、動物の死骸に、責任の所在がないモノにあまりに無関心です。そういう人たちに同族嫌悪をしながら、ゲロを片付けない自分もそういう人たちの一員なんだなと思いながら明日もゲロを横目に、駅へ向かうわけです。